前回のサン・ムーンの感想はこちらです。続きを読む記法の先はネタバレを含みます。
プレイヤー名は
- 日本語ROM(シールド): G4きゅーぶ@女の子、背番号249
- 他言語ROM(ソード; ドイツ語→イタリア語予定): sylph01@男の子、背番号未定だけど多分401
です。初回starterは当然ヒバニー( #TeamScorbunny )です。
— sylph01(音楽性・RFC・1000万) (@s01) 2019年11月24日
いいぞ #TeamScorbunny pic.twitter.com/ywHyQVen8W
— sylph01(音楽性・RFC・1000万) (@s01) 2019年11月24日
攻略のあらすじ
発売翌日がIETF106であることがわかっていたので1週間インターネット断つか!?と思っていたけれど特にそんなことはせず帰国翌日(11/24)の夕方にオサイ…押上のポケモンセンターでダブルパックを購入。初日で確かバッジ5つまで進めて、2日目で終了。
チュートリアル終了です pic.twitter.com/WDDep50EMA
— sylph01(音楽性・RFC・1000万) (@s01) 2019年11月25日
チュートリアルパート2終了 pic.twitter.com/zoIoMA51qn
— sylph01(音楽性・RFC・1000万) (@s01) 2019年11月25日
合計クリアタイムはチャンピオン撃破までで14時間前後、エクストラストーリー攻略までで16時間前後でした。
ゲームバランスについて
難易度は覚えてる限りで第5世代以降一番簡単でした。一番楽な部類だったXYよりもさらに楽っていうのは相当。覚えてる限りで一番難しかったのはSMです。ぬしポケモン(特にラランテスとミミッキュ)が強い、1周目ラストのククイがめちゃくちゃ強い、で全滅の危険に何度もさらされたのはこれだけ。一方で今作は全滅の危機を感じたのはクリア後エクストラストーリーのホップだけで、これの原因はザマゼンタとかいう禁伝の恥晒しのせいなのでソードだったら楽勝だと思います。とはいえストーリー攻略上でもわざマシン・わざレコードの分離によってわざマシンが弱体化したのはかなり効いていて、安易な役割破壊技やサブウェポンを持たせることができないようになってるのでパーティメンバーを誰にするかということを強く考えなきゃいけないようになっていると思います。自分のパーティの場合は物理特化かつ格闘タイプ技をほとんど持っていないパーティだったのでホップのバイウールー→カビゴンがめちゃくちゃ重いという不思議な現象が起きていました。あと地面技もほとんどなかったので地面で抜群取れるポケモンに苦戦したりしています。今までだったらセキタンザンがたとえばじしんとかをわざマシンで覚えてるんですよね…。
思い出しがタダになったのは育成時間短縮にものすごく効いています。まあラブカスがガラルにいないから仕方ないね。このせいでspeedrunで使われるウインディが前半からフレアドライブやインファイトなどの高火力技が使えるようになっちゃってますが、これは技をレベルで覚えるように変更すればよかっただけの話…。
ダイマックスはみなさん言っているようにメガシンカとZワザの間を取ったナイスバランス。Zワザはストーリー上も大した意味があったように思えないので正直カットでいいと思います。メガシンカもターン数限定とかだったらバランス取れてたのかもわかりませんね。ダイマックス・メガシンカ・Zワザ全部ある環境は正直見たくないですが、ダイマックス+メガシンカ(ただしターン数調整されてる)くらいだったらあってもいいと思います。どっちかというと新規メガシンカポケモンが見たい。
互換切りについて
推しであるところのカイリューとチルタリスがどちらもガラル入りしなかったのですが、環境が限定されるという意味でバランス調整要素として機能しているとは思います。だから人気だからといって安易にミミッキュをガラル入りさせてはいけない(?)。ドラパルトとかいう極端な例外を除いてだいたいS低めの環境なので、今までS100-110前後の争いをしていたのが今はS80-90くらいのポケモンが活躍できるようになっています。S60-80も今までに比べてかなり安心して使える。S75のウオノラゴンが十分に上から殴れるとか*1、S85のゴリランダー*2がかなり速く見えるとか、サザンドラが遅いっていう環境でやっていたのからするとびっくりするくらいいろんな素早さのポケモンに活躍の機会がある環境だと思います。
今作は準伝説に相当するポケモンがおらず、Pokémon Homeで移動が可能とされているポケモンにも準伝説がいないことから、対戦環境に準伝説を入れたくなかった、あるいは準伝説を入れた上でバランスできなかったのではないか*3という予想もできます。
リストラっていうのをやめましょう。スタン落ちみたいなものだと思ってます。もっともスタン落ちしたところでモダンやレガシーやヴィンテージに相当する下環境が今の所存在しないのですが…。
新ポケモンのデザイン
ノットフォーミーっていう人がけっこう多いみたいですが私はむしろ歓迎です。イラストの描きやすいポケモンはだいぶ減ったと思います。
英語の名称がすごくよくできてるという印象。個人的にはRolycoly(タンドン)とかMr. Rime(バリコオル)とかCursola(サニゴーン)とかがすごくよくできてると思います。
ところでマホイップとかいうポケモンがかわいすぎてしんどいんですけど
闇、はじめました pic.twitter.com/6tuwMc9KYR
— sylph01(音楽性・RFC・1000万) (@s01) 2019年11月29日
ストーリー: 「巻き込まれない」ことについて
どのツイートだか忘れてしまったのですが、今作では「主人公たちが『大人の事情』に巻き込まれない」というふうに書いていて、事実ダンデやソニアなどの大人はトラブルに介入しようとくる主人公やホップを止めてジムチャレンジに集中させてくれます。またジムリーダーのポプラを倒したときに「老いぼれが出しゃばってるのもよくない」というようなことを言います。とにかく今作では主人公たちはストーリーに「巻き込まれ」ません。強いていうならどうしても最後にローズが伝説ポケモンを目覚めさせてしまって巻き込まれるくらいでしょうか。
主要キャラクターの成長も基本的にはこれと同じで、巻き込まれて成長しているのではなく*4、自発的に生きる道を見つけ成長していきます。ホップはジムチャレンジをしていく中でチャンピオンになるのではない自分の生き方を見つけますし、ソニアもガラルの英雄の謎を解き明かす中で博士号を取得します*5。修士ドロップアウト勢としてはソニアが白衣を与えられるところとかホップがはかせになると言い出すところで心が締め付けられる感じがしましたね…><
私と同じこと考える人がいてよかった。「ソード・シールド1.5 ソニアとホップのアカデミア残酷物語」はまだですか
一方でストーリーに巻き込まれないことの裏返しとして、サン・ムーンに比べてなんとなく薄味に感じた、という側面もあります。サン・ムーンではキャラクターメイキングを終えた直後からリーリエがエーテルパラダイスを脱走するシーンから始まり、強烈なキャラクターを持つグラジオやルザミーネがストーリーに大きく関係してきますが、今作は伏線こそいろいろあるもののジムチャレンジという「本線」から大きくそれるストーリー展開は最終盤まではほとんどありません。言うならば、大人の事情に巻き込まれない代わりに整備された道を走らされている感じがします。
サウンドトラックについて
バトルタワーのToby Fox曲が最高
ところどころ印象に残る曲はあるのですが、今までの作品と比べて全体を貫くモチーフが見えにくかった気がします。これまたサン・ムーンと比較すると、「アローラ地方のテーマ」「逃走!」「リーリエのテーマ」と開始20分前後でストーリーの主要シーンで流れる曲の主題がほぼ提示されており、クライマックスでこれらの曲に加えて「ルザミーネのテーマ」*6も合わさった再現ラッシュが続きます。今作で気づいたのはまどろみの森のテーマはパッケージ伝説ポケモン戦のテーマに一部使われていることくらいですかね…?サントラ聞いてみないことには公平な比較はできなさそうな気がしますが。前作のソルガレオ・ルナアーラ捕獲後の「しんみリーリエ」みたいなストーリーと曲がこれでもかと泣かせにくるところがあまりなく、これもストーリーが薄味に感じてる理由かもしれませんね…。
世界線としてはどこ
おそらく互換切りをした関係からアローラ・カロス・イッシュについて直接の言及を避けているように見える*7し「メガシンカ」「Zワザ」について誰も言及していないことから、今作はポケモン世界のタイムライン上どこにいるのかは謎のまま残されているように思います。ダイマックスというかガラル粒子のエネルギーをエネルギー源として用いていることは明らかになっていますが、これに深く関与しているムゲンダイナとメガシンカ世界線に存在する「ムゲンダイエナジー」との関係はどうなっているのか?ムゲンダイナはネクロズマやウルトラビーストのような見た目をしているけれどウルトラスペースとの関連はどうなっているのか?…など、Poké-Vorthos*8的に思うことはたくさんあると思うのですが、これまたストーリーが薄味であったことに加え、互換切りに遭った過去作ポケモンは今後のポケモンシリーズに登場しないということはないと明言されていることから、ポケモンシリーズ25周年記念イヤーである2021年の新作で何かしらこのへんが繋がるのではないかと思っています。
まとめ
非常に意欲的な新作なのはわかるのですがいろんな要素から今までより薄味に見えちゃって仕方ない。とはいえ、Pokémon Homeを待てば厳選環境整うのにそれを待たずにメタモン捕獲とか孵化始めてるあたりいいゲームなのは事実です。レート潜るまでやるかはわかりませんがしばらくやってると思います。
というか25周年記念作でカイリューやチルタリスとLet's Goできるようになるんだよね???待ってるよ?????
追記: 新規で育成したい子
- マホイップ: 言うまでもない。性格補正未修正のキョダイマックス可通常特性4V+2つ王冠済みの子はいる。夢特性の積み型育てるべく孵化始めた。
- オーロンゲ: 通常特性のいたずらごころ強すぎでは???いろんな技がありえるので複数育てるかもしれない
- ポットデス: 型はわかりやすいけど使ってみたい
- セキタンザン: 特性じょうききかんほんと大好き
- アップリュー: S70なのがちょっと使いにくそうだけどタイプがよい
- ストリンダー: 毒統一でこういうの探してたんですよ
- マタドガス: えっとこいつオバヒ覚えるん!?毒統一での鋼の突破に役立ちそうだけどフェアリー持ってるのがちょっと厳しいか
- ジュラルドン: 何でこいつS85もあるの、何でこのなりでカイリューより速いの???D脆いけど優秀な特殊ドラゴン
- イシヘンジン: 非常に偏ったステで面白い。あとこいつもS70なの意味がわからない。できればフランス語のがほしい*9
*1:まあだいたいスカーフかバトンタッチ
*4:唯一大人の事情に振り回されてるのはビートですかね
*5:と私は解釈した。本を出版したっていうのもD論をまとめた本を書いたんでしょう。ところでマグノリア博士はダイマックスという生物物理学のような分野やってるのにガラルの歴史という文化人類学の博論審査をしたということだろうか?
*6:「エーテルパラダイス」もこれのフレーズを利用していますね
*7:各地の名産スイーツはあるから同一世界に「シャラシティ」「ミアレシティ」「ヒウンシティ」は存在する。また「外国」の存在は「外国」のニャースを交換してくれるトレーナーがいることからわかるし、カブはホウエン地方出身であることがトレーナーカードの裏に明示されている
*8:VorthosとはMagic: the Gatheringにおいて背景世界のファンを指す用語
*9:名前がDolman、ドルメン+Manとは超よくわかってるネーミング!!