2016/11/6: 門下の発表会
秋のひとときコンサート
2016年11月6日(日)14:00〜
バッハはうす310サロン(西武池袋線椎名町駅より徒歩6分)
年3回やってんだぜこれ…マジキチでは?????これもメンバーのモチベーションが高く開催ペースがどんどん早くなった結果、だそうで。体力とか生活スタイルとか他の趣味とのバランスとかからオケの練習に定常的に出ることが難しい私としてはこれがメインの音楽活動の場になりつつあり、このペースでやれるのはいろいろやれるのでかえっていいことです。
というわけでいつもの攻略記事シリーズです。
曲決めまで
ここ3回でフォーゲル→ウェーバー→モーツァルトの協奏曲の1楽章という感じで「ガンガンいこうぜ」してきたのでそろそろ「いろいろやろうぜ」しようということで、前回終わった時点では以下の4曲が選択肢でした:
- ラフマニノフ:ヴォカリーズ(Op.34-14)
- ジョン・ウィリアムズ:Five Sacred Treesより第3楽章「Eó Rossa」
- この曲で唯一まともに通りうる楽章。といっても緩徐楽章だけやるのは甘えだよなあ(ん?第1回の発表会???なんですかそれは?????)というのもあり、せめて1〜3が通るようになるまではやらないことにした。
- フォーレ:小品(Vocalise-étude、という表記もある)
- 千葉に住んでた頃にレッスンに持って行きはした。4ヶ月あるのに3分ちょいはなあ、と思ったので別のところでやる。
- やってたときに「IMSLPにあるProductions du Moliantegok版の楽譜のどっかに記号が落ちてる」というのに気づいた気がするのだけど覚えてない、
- エルガー:ロマンス(Op.62)
- 何度かさらってたしまあそろそろ準備はできたかな…?という感じ
この中では1番目か4番目が有力、2番目とかは前回の終わった直後に酔った勢いでそろそろできるかな〜〜〜〜みたいに思って入れてた程度。最終的には前回やろうと思ったけど伴奏者がつかまらなかったのでやらなかったエルガーのロマンスをやることにしました。前回の梅雨の時期というか湿気てる時期にやりたいというイメージがありながら、演奏会やった時期はベルジョイントがすっぽ抜けるくらいに乾燥している時期。どういうことなの…。
さて、これと前後するくらいのイベントとして、
- 某所の初見大会でモーツァルト吹いてきた
- 楽器を購入した
- 演奏記録に書いてないけど8月中旬頃に以前ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番で共演した(ブログが残ってない時期の演奏会ですね)ピアニストの結婚式で演奏してきた@オケ
あたりのイベントがあり、確か初見大会のときに今回の伴奏者の方にお願いすることになった、みたいな感じでした。作曲がメインの活動の方で、8月の演奏はその方の作曲した曲をやりました。
そういえばISUCONは結局出なかったですね…C++でサーバー再実装しないと勝てない/しても勝てない魔境だったと聞いてますが…
曲について、何をしたか
もともとはオーケストラ伴奏による曲で、ピアノも本人の編曲によるもの。以前エルガーの曲をやったのはエニグマ変奏曲で、そちらもピアノ編曲版はオケに書いてあることがほとんど書ききれないくらいいろんなことを書いてあったが、こちらも同様で、オケの編成こそ小さいが編成が小さいからこそピアノにギリギリほとんどのことが書けているくらい書き込みが多い。ついでに、エニグマをやったときに第10変奏の32分音符で相当苦労したが、こちらにも同じような音符が書いてある。まあスケールなのでできないほうが悪いっちゃそうなのだけど、地味なところでファゴットへの要求がキツいんですねこのひと。
で、古典派の協奏曲との決定的な違いで、今回選んだ理由(と伴奏者連れてくるまで選ばなかった理由)として、テンポの伸び縮みが多いことがあります。今までのさらい方としては「指示のあるテンポの50%から始めて、できるようになるまで少しずつ目盛りを上げていく」ことで大抵できるようにしてきたが、この曲の場合数カ所を除いてメトロノーム通りに入れるならばほぼ初見でも可能。ええ、私が言うんだから相当ですよ!…しかし当然そういう問題ではない。あとは細かい表情・テンポの指示が多いことも大きな違いで、こんなのメトロノームでやってたら話にならないし、だからさらい方に幅を持たせるために選んだ、というところがあります。前回記事に書いたような譜面の読み方を今までできていたとは到底思えないので、前回選んでたら今回ほど自信持ってはできなかったでしょうね…。
あとはいつも通りのメモ:
- 準備にあたって、多分一番聴いたのがApple Musicにあるフランク・モレッリの音源。そういえばみつロマ選んだときもこれの影響だったので結構前か。テンポは遅めに作ろうと考えていたのはおそらくこの演奏の影響がある。
- ただし、8月に伴奏者に楽譜を渡してからは音源は一切聴かなかった。テンポや表情記号等の指示を下手に耳コピするのを避けるため。以前からこういうやり方をする必要があるとは思っていたが、ちゃんと実践できたのは(そもそも音源が出回っていないフォーゲルをやったときを除き)おそらく初めて。テンポを上げること・一般的な演奏のテンポに追いつけ追い越せをする必要がなかったからというのが大きい。
- この曲についてはレッスン前に自分が仕込めたことは正直限界があった。指をなんとかすることと強弱を捨てずに処理することくらいか?テヌートとフェルマータの扱いは初回にレッスン持って行ったとき以降から気にすることができるようになったし、それよりももっとたくさん書かれている文字の処理は最後のほうになっても怪しかった。次に似たような曲をやるときはもう少しマシにできるかもしれないが…
- 32分音符+32分の6連符は遅くした。結局ここは間に合わなかった。エニグマやったときのトラウマでテンポ通り入れよう入れようとしてたけど裏目ったのでやめた…がどこまでやめられたのかは定かではない。オケがいてテンポが決まっている場合はともかく、ソロのときはテンポ作りをもう少しフレキシブルにやってもよいハズ。
- 伴奏との合わせ練習についていうと、中間部(練習記号D〜H)のアドリブが入るなどして特にテンポの伸び縮みが多い部分に時間を使った(こっちは時間かけた分本番は気持ちよくできた!)分、最後4小節に練習時間を回すことができなかったのが若干悔やまれる。いやこれはもう私が入りを間違えまくってたせいでもあるんだが!
発表会そのものとか、次回の話
「長男」と「次女」が上手いのは知ってたけどウェーバーの2・3movをやった「長女」がめちゃめちゃうまかった。あとは高校60期(今は大学1年生)の子が今回初参戦だった。母校出身者が徐々に増えてるのは嬉しいし、それまでほとんど楽器続ける人がいなかったのでなおさら嬉しい。ビッグマウスして後輩煽りまくってる61期氏より本番キマってたので61期氏は大学入ったら言うことに追いつくだけのことをやろうな(こっちは男の子なので煽るだけ煽っておく)。
して、次回はもう決め打ちで、R.シュトラウスのDuett-Concertinoをやります。Andante終わりのカデンツァから最後まで。4年くらいずっといつかやろうと思っていたのですが、今年1年やってみてそろそろ挑戦できる準備が整った、ということで持っていくことにします。
(参考音源は聴いた中でオケもソロも隙のない圧倒的なお気に入り。(やらない部分だが)練習番号10の手前のオケのtuttiを欲しい形で鳴らしてる演奏はそんなになく、練習番号22からのクラリネットとファゴットがここまできれいに溶けてる演奏は稀)